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部屋干しで干しちゃいけない場所は?

こんにちは、洗濯アドバイザーの杉山司です。先日愛知県にあるIKEA(イケア)に行ってきました!スウェーディン発のニトリ版でしょうか。飽きの来ないデザインとシンプルさが人気ですよね。私としてはこういうところに来ると、インテリア、小物類よりは「洗濯グッズ」に目が行きます。

洗濯グッズはここ最近で非常に便利なものが登場しています。中でも部屋干しアイテムでは「折り畳み物干し」「伸縮ハンガー」「突っ張り棒」などなど様々な便利グッズがあふれています。ただ、便利がゆえに、それって本当に効果があるの?っていう商品も出てきているのも事実です。

それは寒い時期や、環境によっては、逆に衣類のニオイや汚れを発生させてしまうケースが出てきてしまうためです。部屋干しに関して言えば、ニオイ、生乾き臭をなくすために重要視するなら「干す場所」が大事になります。

今回は、部屋干しの場所で「ここは干さないほうがいい場所」、「あまりオススメできない場所」、「やっちゃいけないこと」などを紹介していきます。

部屋干し前にやっちゃいけないこと

そもそもですが、部屋干しの前にもちゃんと気を付けなければいけないことがあります。それをおろそかにしていると、どんなに良い場所、良い環境で干しても、ニオイや生乾き臭、汚れ・シミなどが出来てしまうため、注意が必要です。

洗濯物を洗濯機に詰めすぎない

これやりたくなっちゃいますよね。どうせなら洗濯機回すなら1回で終わらせたい。ただ、1回で終わらせようとすると、どうしても冬場の厚手衣類が増えたり、家族の人数が多かったり、といった洗濯量が増える状況下だと、洗濯機にパンパンに詰め込みすぎちゃいます。

パンパンになるまで入れてしまうと、洗濯機は動くには動きますが、しっかり洗浄や、すすぎが行われなくなってしまうため、汚れや洗剤カスなんかが衣類に残ってしまう場合があります。それをそのまま部屋干ししても、汚れが残ったままになってしまいます。そのため、洗濯槽に入れる洗濯物の量は7分目くらいにとどめておいたほうが良いです。

ちなみに乾燥機能を使用する場合は、洗濯槽の半分くらいなので、脱水後、乾燥機にかけたくない衣類は先に取り出しておきましょう。

洗濯機の中に残したままにしない

よく、洗濯終了してそのままにしちゃうケース、あるかと思います。洗濯機の中ってとっても湿度が高くてカビが生えやすい環境にあるため、脱水後、忘れてそのままにしてしまうと、衣類についた雑菌が繁殖して、ニオイが残ってしまいます。

ちなみに雑菌が繁殖しやすい環境とは、湿度60~80度、温度20~30度となり、その状態では雑菌がかなりの勢いで増えていくので、洗濯したのを忘れて放置してしまった…という場合は、再度洗濯機を回すことになってしまいます。

タイムリミットはどれくらいか?というと外気温によって異なりますが、夏場は1時間以内、冬場は2時間以内が限度になります。だいたい、放置した洗濯物はニオイをかぐと臭いときは臭いので、その場合は切り替えて再度洗ったほうが良いです。

汚れやシミは残しておかない

よく食べこぼしや泥んこ、汗ジミ黄ばみなどが衣類についてるのを発見することがありますよね。大まかに「汚れ」としてお伝えしますが、これら汚れは、洗濯機の洗濯だけでは落としきれない場合が多く、予洗い(前処理:手洗い)が必要になります。

こちらも汚れをそのままにしておくと、部屋干し後、「シミ」「ニオイ」などの原因になってしまうため、もし部分的に汚れを発見したら、前処理をしましょう。

部屋干しで干しちゃいけない場所

そもそも部屋干しで干しちゃいけない場所ってあるんでしょうか?という問いに正しく答えるならば、衣類が乾く条件がそろっていない場所は、汚れやニオイが付きやすく、残りやすくなる、ということです。

カーテンレール

カーテンレールは窓を開けたら風が通るため、洗濯物が乾きやすいし、ピンチハンガーのフックもかけれるから便利と思いがちですが、実は、NGな場所になります。

そもそもカーテンレールはカーテンをかけるためのレールのため、洗濯物を支えるために作られてはいません。そのため、レールに負荷をかけてしまうため、傷や、ゆがみの原因になってしまいます。洗濯物が多ければ多いほど、レールや壁に固定してあるならカーテンレールの根本部分にも負荷がかかるため、最悪壁に損傷ができ、修繕費用が大きくかかってしまうケースもあります。

また、カーテンには日常過ごしている中で空気中にまっているホコリが付いているため、洗濯物に移ってしまいます。洗濯できれいにしたのに汚れをつけてしまうのは、洗濯の意味がなくなってしまいます。

逆にカーテンに過度な湿気が移ってしまうため、衣類に残った雑菌がカーテンにも映ってしまい、カーテン自体がカビやニオイを発生させてしまうことがあります。

さらに、窓を閉めている場合はほぼ壁側に位置するため、風通しが悪く、また湿気が高くなりやすいので、乾きにくい場所となります。

風通しが悪い場所

基本的には風通しが悪い場所は洗濯物が乾きにくいです。そして、通常風通しが悪い場所は窓が少なく、風が通らないような場所です。わかりやすく言うと、部屋の壁側になります。

よくないのが、壁に洗濯物の端が付いてしまう場合です。だいたい風が流れたりすると、衣類も動くため、壁についてほこりや汚れがついてしまう場合があります。また、カーテンレール同様、壁側は湿気がたまりやすくなるため、あまりオススメしない場所になります。

部屋干しする場所のメリットデメリット

浴室

浴室に部屋干しするメリットとして、一見窓が小さく、適していない場所にも思われますが、乾燥機が使えたり、換気扇+扇風機を回すことで効率よく乾かすことができます。

また、洗濯物を浴室に干すため、生活していくうえで目につかないのもメリットです。さらに、だいたい洗濯機が浴室の隣にあるケースが多いため、部屋干しする際の移動の手間が省け、時間効率が良くなります。

デメリットとするならば、浴室乾燥を使用しすぎると電気代が高くつきます。換気扇+扇風機の組み合わせであれば大幅に安く乾かすことができます。

また、夜、洗濯物が浴室にあると、後にお風呂に入る人はいったん場所を移さなければいけないので少々時間の制約があるのが難点です。

居間

居間は、住んでいる方が一番多く過ごしている場所になるため、空気が循環しています。そのため、風通しもよく、夏場はエアコンなどで湿度管理され、冬場は暖房で干す場所としてはかなりメリットが多い場所です。

デメリットとすると、とにかく邪魔になります。また、無風の場合は風を通す必要があるため、窓を開けたり、扇風機を回さなければいけないです。

寝室

普段、誰もいない場所になるため、目線が気にならなくなり、窓やドアを開けて風通しを良くして干すことができます。もし寝室付近にクローゼットがある場合は、導線が短くなり便利です。

また、冬場の乾燥時期は、寝る前に干しておくと、加湿されてちょうどよい湿度になります。ただしその場合は、扇風機やサーキュレーターで風を通す必要があります。

デメリットとしては、布団の真上に洗濯物を干すと、布団への湿気がかなりたまってしまって湿っぽくなったりする場合があります。また、衣類についていたホコリなどが落ちて寝具についてしまう場合があるため、ベッドと洗濯物を離す必要があります。

2階踊り場

2階の踊り場、ホールなんかは便利な場所になります。バルコニーに干している方もいるかと思いますが、部屋干しできなかった衣類を外へ干したり、逆にバルコニーに干さない洗濯物は部屋干しに移したりできるため、オススメです。

また、比較的風通しがいいため、日中は窓を開けてあげるとより早く乾かすことができます。

洗面所

脱衣、洗面所に干すスペースがある家庭は、一番洗濯が効率よくベストスポットかもしれません。洗面所に干すと、脱水後洗濯カゴに入れる必要がなく、そのまま干すことができるため、移動時間もなく、一つの部屋で完結します。また、こちらも人が常にいるわけではないため、あまり目につかない場所になります。

脱衣、洗面所に干す場合は、換気扇と扇風機を回して風を送ったり、浴室のドアを開けて換気扇をつけ、窓を開けるなどして風の通り道を作ってあげるとより乾きやすくなります。

デメリットは、とにかく場所がなくなるため、洗面台が使えなくなったり、かなり行き来に邪魔になります。また、来客時に洗面台を貸すのが難しくなるため、いろいろと制限がかかります。

まとめ

部屋干しは、一度場所が固定されると、基本的にずっと同じ場所で毎日干すことになります。なので、もしカーテンレールや壁際に洗濯物をほしていたならば一度、見直してみるのが良いかもしれません。

ニオイや汚れが衣類についてしまうと、洗濯回数も増えますし、手洗いをしなければならず、二度手間、三度手間になってしまいます。そのため、部屋干し前にも注意を払い、しっかり早乾きのコツを実践していただけたらと思います。

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