作業服、作業着を使っていると、日々汚れがついては洗濯を繰り返していると思います。毎日汚れる人であれば、ひと月20日着るとして、年間240日も洗濯をしなければいけません。
そしてなかなか落ちないのが作業着の油だったり、グリス、重油だったり、または泥やほこりがついて回ります。そのため、どうにかこうにか毎回の洗濯を効率よく、また体になるべく負担がかからないように洗濯はしたいですよね。
そこで今回は、作業服洗濯の際に、あると便利なアイテム集を紹介していきます。どれも弊社洗濯のプロが使っているものなので、ぜひ取り入れてみてください。
目次
炊事用手袋?と思う方も多いかと思います。作業服の洗濯って基本は予洗い(洗濯機の前に前処理洗いをすること)ですよね。そのため、手洗いすることが多く、当然手に水が触れればデメリットしかなく、
肌荒れ手荒れ
手がガチガチに冷たくなる
といった経験は多くの方があるかと思います。
特に洗剤を使用する場合、手荒れが気になる人は特に「手袋」をして手洗いしたほうが良いです。
ただし、手袋を使用するときに注意ポイントがあります。手袋にはだいたい以下の3つの種類があります。
ゴム手袋
プラスチック手袋
綿手袋
などがありますが、大半はゴム手袋を使用するかと思います。ちなみに私はゴム手袋を使用して手洗いをします。注意点は、私のような手汗をたくさんかく人の場合、40度くらいのぬるま湯で手洗いしていると、手袋の中が熱さで蒸れてきて手汗をかいてきます。
すると、手袋をとるときに大変なのと、手汗が逆に手の皮脂への刺激になって肌によくありません。また、手袋の内側も汗でベトベトになるため、放っておくととても臭くなります。そしてその場合は毎回洗わなければいけなくなります。
解決方法としては、自分の手にぴったりのサイズの綿手袋(インナー手袋)をつけて、その上からゴム手袋をすると手が蒸れることはないですし、ゴム手袋をとるときもスルッととることができます。
ちなみにインナー手袋をすると、クリームを事前に手に塗っておいて、保湿で、手指をケアしながら洗濯、炊事などできるのでメリットが高いです。
2枚も手袋をつけるのはめんどくさい、と思いますが、先ほどの手間のわずらわしさは解消できます。なかには裏起毛付きの炊事用手袋もあり、中でも私のオススメは「マリーゴールド」です。手汗をあまりかかない人には超オススメです。※以下写真をクリックするとAmazon.co.jpへ飛びます。
※ちなみに私の場合はマリーゴールドでも手汗をかくので、インナー手袋着用派です。
インナー手袋をすると、クリームを事前に塗っておいて保湿ケアしながら洗濯や炊事ができるので、一石二鳥です。
マリーゴールド以外は全部100円ショップで手に入るので、ぜひ手袋使ってみてください。
よく、いつついた汚れかどうかが分からない、という方多いのではないでしょうか。汚れの種類は、だいたい3種類あり、それぞれ汚れによって性質や落とし方が異なってきます。そのため、何の汚れかわからないと、間違った対処をしてしまうと汚れも落ちずに途方に暮れてしまうわけです。
そのため、汚れを発見した際にどんな汚れかわからない場合に使うものが、「水」です。拍子抜けするかもしれませんが、水を何に使うのか?というと、「汚れの性質を見分ける」のに使います。
やり方は簡単で、作業着や衣類の汚れた部分、シミなどに、少しだけ水をたらします。すると以下のように反応します。
●水溶性の汚れの場合、水に溶け込んでいきます。
●油溶性の汚れの場合、水をはじきます。
●不溶性の汚れ(泥、ほこり、土、サビなど)は乾くと固まります
それぞれ落とし方や洗剤が異なってくるため、汚れの種類が分かったら処理をおこないます。
水溶性の汚れの場合
水に溶けやすいのが水溶性の汚れであり、汗、果汁、糖分、ジュース、牛乳、しょうゆなどが該当しますが、ついてすぐの汚れであれば水で十分落とすことができます。ただし、時間がたつにつれて水に溶けにくくなったり、空気中の酸素と結合して黄ばみになったりするとなかなか落ちづらくなるため、その場合は漂白剤などの処理が必要になってきます。
よくクリーニングでドライクリーニングで洗えば大丈夫(特に作業服などは油溶性の汚れ多いので)と思って出す方もいらっしゃいますが、水溶性の汚れはドライクリーニングでは取れず、実は家庭の洗濯で落ちちゃった、という場合もあります。
油溶性の汚れの場合
水に溶けない汚れの代名詞である油溶性の汚れには、機械油、グリス、ボールペン、チョコ、ファンデーション、口紅、カレー、ミートソース、食用油などが挙げられます。
基本的には通常洗濯では落ちず、洗剤、または方法を変える必要があります。油には油で対処が可能なため、上記の汚れには、家にあるものでいえば、クレンジングオイル(透明なタイプのもの)や、食器洗い洗剤の中にも油が良く落ちるタイプのものがあるのでそれでも代用可能です。
先ほど伝えた、クリーニングのドライクリーニングも効果的になってくるのがこちらの油汚れになります。
不溶性の汚れの場合
現場では、泥、土、鉄さび、ほこりなどの汚れが多くついてきます。これらは水にも油にも溶けない汚れで生地の奥まで入り込むとなかなかとりにくい汚れになります。ですので、洗濯方法として、まず汚れた部分の表面についている汚れ、泥、砂などを落としていきます。その後、粉末洗剤、または酸素系漂白剤にてつけおき洗いを行っていくと、徐々に繊維の奥に入り込んだ汚れが外に出ていきます。
上記のように、汚れの性質によって落とし方や使用する洗剤などが変わってきます。そのため、汚れがある程度わかっておくと、対処がしやすく、クリーニングで洗濯を依頼する際も余計にコストがかからなくて済みます。
作業着であれば、日々泥や汗、土、機械油などなど、さまざまな汚れがついてまわります。そのため、仕事が終わって汚れがビッチリついてると、なかなかすべて落とすのも一苦労になります。
そんな時に、ある程度汚れを抑えるために作業着の使用前に使うと汚れを軽減してくれるアイテムを紹介します。
これらは単に水をはじくだけでなく、汚れやほこりなども付きにくくする効果があります。
よく撥水、防水の違いが分かりにくいという意見もありますが、正直なところ、どちらも撥水性を出すスプレーなのであまり気にする必要性はないかと思います。以後撥水スプレーと呼びます。
使用する際の注意点として、撥水スプレーには成分が「フッ素樹脂」と「シリコン樹脂」というものがあり、それぞれ水性の汚れをはじく効果はあるものの、「シリコン樹脂」には油性の汚れに対しては効果がありません。そのため、機械油や、食用油などの作業着、調理服に関しては「フッ素樹脂」を含んだ撥水スプレーが効果的と言えます。
撥水スプレーは日用品にも多目的で使える
実は作業着、衣類だけでなく、靴、バッグはもちろんのこと、水や汚れから守ってくれます。また、ソファーやラグなどに噴霧しておくと、コーヒーやジュースをこぼしてしまった際、汚れをはじいてくれるため、そこまで汚れが残らずに、かつ処理が楽になります。
また、先ほど紹介したフッ素樹脂の成分の撥水スプレーは先ほどの水溶性の汚れだけでなく、油性の汚れもはじいてくれるため、キッチンマットや、ラグに効果的で寿命も延びるので効果的です。もし脱色が気になる場合は、すみっこの方を試しで噴霧してみて、反応があるかどうかチェックしてから使用すると安心して使えます。
撥水スプレーの注意事項
汚れや水をはじいてくれて万能なアイテムではあるのですが、取り扱いには要注意が必要です。撥水スプレーの成分で、「フッ素樹脂」や「シリコン樹脂」、そしてこれらを溶かしている溶剤はすべて有毒です。そのため、吸い込んでしまうと体に悪影響を与える可能性があります。
そのため、撥水スプレーを使用する際は、できれば外で使用し、良く乾かしてから室内に入れる、または使用するとよいです。
撥水スプレーはあくまで一時的な防汚効果になるのと、さきほど紹介した水溶性、油溶性の汚れはブロックできますが、不溶性の汚れには効果がないので注意が必要です。撥水スプレー自体も効果が高いものからあまり効果がないものまで多くあるため、本格的に行うためには業者に依頼するのも一つの手です。
先ほどの撥水スプレーほどではないですが、手軽にそして低コストで安全に使用できるアイテムがあります。それは、「ベビーパウダー」です。
ベビーパウダーには基本的に肌に伸ばして、汗や水、油を吸い取って滑らかにしてくれるものとして愛用されています。赤ちゃんのお肌にもよく使われますよね。ただ、お肌だけでなく衣類でも利用できるため、主に、皮脂汚れや汗の抑制にも効果的です。
また、ベビーパウダーの粒子は非常に細かいため、繊維の奥に入り込んでいきやすいです。そのため、外部から油汚れやほこり、汗などがパウダーに吸収されたり、侵入しにくくなるため結果汚れにくくなります。そのため、肌に触れる部分の襟元や袖、ワキ部分などに薄くまぶしておくと、汚れを防ぐ効果があります。
注意点としては、色が濃い衣類に使用すると、その部分が薄くなった感じになってしまうため、使用する場合は色が白、淡い色の衣類に使うと目立たないです。また、あまり多量に使用してしまうと、ダマになってしまったり、肌に白く移ってしまうので、薄く手のひらで伸ばしてから塗り込むとよいです。
ベビーパウダーは一つあると、意外に量が多いため、赤ちゃん用だけでは余ってしまいます。そのため、お肌につけたり、汚れの予防や、汚れ落としにも様々な用途として使用できるため、家に一つあるでだけで便利に使用することができます。