
こんにちは、泥スッキリ本舗の”洗剤王子”こと杉山です。
10月。空は高く、空気は少しひんやり。真夏のようなムシムシ感が抜けて、朝晩は気持ちよく感じる季節ですよね。
「やったー、洗濯物がすぐ乾くようになるぞー!」
そんな期待を胸に洗濯をしてみると
「あれ?夕方になってもまだタオルが湿ってる…」
「このTシャツ、なんか生乾きのニオイがする」
「部屋干ししたこのシャツ、なんかムワっとする!」
そんな経験ないでしょうか。実は10月は確かに湿気が夏に比べて減っているのにもかかわらず、洗濯物が乾きづらくなる季節なんです。乾きづらくなる=洗濯物のからいや〜なニオイということなのです。
今回は「なぜ秋なのに乾かないのか?」を、”すぐにできる徹底解説していきます。そしてさらに”すぐにできるニオイ対策”もたっぷりお伝えしていきますね。
目次
気象庁のデータを見ると、東京の平均湿度はこうなっています。
数字上では、確かに湿気は減っています。
それなのに「乾かない」と感じる理由――
それは、【気温の低下】と【空気の性質】にあります。
空気は温度が高いほど水分を抱え込むことができます。
つまり、同じ湿度70%でも、
30℃の夏の空気と20℃の秋の空気では、水分の量がまったく違うのです。

気温が下がる=空気中の水分量が減る=蒸発スピードが落ちる。
結果として、**「湿度が下がっても乾きにくくなる」**という不思議な現象が起きます。
さらに10月は、秋雨前線や台風で曇り・雨が続く時期。
外に干せる日が減り、部屋干しが増えることで、
衣類が乾くまでに時間がかかるんです。
生乾き臭の犯人は、**「モラクセラ菌」**などの雑菌。
この菌は、落とし切れていない皮脂やたんぱく質をエサにして増殖します。
そして、湿っている時間が長いほど増え続けていきます。
つまり、乾かない時間=菌が増える時間なんです。
この菌はとても生命力が強く、一度発生すると洗濯しても落ちきらないことがあります。
しかも、乾いた後でも湿気を吸うと“ニオイが復活”する厄介者。

モラクセラ菌は健康な人にとっては人体に害はないと言われていますが、喘息、アレルギー持ちの方や、免疫が弱っている人にとっては有害でデメリットしかありません。
「このタオル、また臭う…」というあの現象。
それこそが“モラクセラ菌の再登場”なんです。
ここからは、秋の洗濯で失敗しないための王子直伝テク。
ポイントは「ためない・落とす・すぐ干す」の3つです。
一日の終わり。
子どもの靴下、部活帰りのユニフォーム、旦那さんの作業服…。
つい洗濯カゴにポイッと入れて一晩放置、していませんか?

実はこの「一晩放置」が、菌が増える最大の原因です。
湿った衣類同士がくっついている状態=菌の温床。
夜の間にモラクセラ菌が育ち、朝洗ってもニオイが残ってしまいます。
理想は、「脱いだらその日のうちに洗う」。
難しい場合は、洗濯カゴのフタを開けたり、通気性を確保するだけでも違います。
注意点としては、汗や汚れがついてしまっている衣類は、通常の衣類と分けて保管しましょう。
さらに、汚れが強い部分はぬるま湯で軽くもみ洗いしておきましょう。
脇・襟・袖口・タオルの角など、“皮脂ポイント”を一度ゆるめるだけで、
あとの洗濯効率が格段に上がります。
「ニオイが気になるから洗剤多めに!」
これは、多くの人がやりがちなNG行動の一つです。
実は洗剤を入れすぎると、泡立ちすぎてすすぎが不十分になり、
洗剤カスや汚れの再付着が起きて、結果的にニオイが残ります。洗剤カスも先ほどの菌と同様に、デメリットしかないので、
ポイントは“規定量きっちり”に。

メーカーが指定している量は、計算の上で最適なんです。
また、皮脂汚れやニオイが強いときは、
40℃前後の温水+酸素系漂白剤でつけ置き→本洗いの2段構えが最強。
この温度帯は、皮脂や汗の成分が最も溶けやすいゾーン。
冷たい水より洗浄力が上がります。
さらにドラム式の場合は詰め込みすぎ注意。
目安は容量の7割。
衣類が自由に動ける空間を確保することで、水流が回りやすくなります。
洗濯機が止まっても、ついスマホ見たり、別の家事をしたり…。
でもこの“10分の油断”が、また菌を呼び戻します。

洗い終わったら、10分以内に干す!
これだけで生乾き臭の発生リスクを大幅減らせます。
なんで10分?というと、10分移行はなかなか心理的に体が動きにくくなるためです。
まぁいっか〜の気持ちが出てきて、10、30分、1時間とすぐに過ぎていきます。
干すときは“アーチ干し”が基本。
中心を低く、外側を高くすることで、風の通り道を作ります。
また、扇風機やサーキュレーターを使うと、乾燥時間が半分になります。
部屋干しなら、風を当てる方向もポイント。
厚手の部分(脇・ポケット・袖口)に風を集中させると、
全体が均一に乾いてニオイ残りが激減します。
タオル類
厚手のバスタオルは特に乾きにくい。
ピンチハンガーに「じゃばら干し」で干すと、
風が通りやすくふんわり仕上がります。

スポーツウェア
ポリエステル素材は速乾ですが、柔軟剤を使いすぎると逆効果。
吸水性が落ちて乾きづらくなります。使用は少なめでOK。
作業服やユニフォーム
襟・袖口・ポケット裏など、皮脂がたまりやすい部分は事前にもみ洗い。
干すときは裏返して、風が直接当たるようにしましょう。

うっかり干し忘れ、雨続きで部屋干し続行…。
そんな時は“リセット洗濯”でニオイを完全除去!
この方法で、長年蓄積したニオイや黄ばみもスッキリします。
ただし、ウール・シルクなどデリケート素材は除外しましょう。縮みや劣化の原因になります。
洗濯表示を確認してから行いましょう。
そしてもうひとつ。
「風を通す」ことを習慣、念頭に置くだけで、部屋干しは劇的に変わります。

洗濯とは、ただ汚れを落とすだけではなく、
“空気を入れ替える暮らしのリズム”。
つまり空気も心も循環させましょう。
洗濯がうまくいく日は、なぜか気分まで軽くなるものです。
秋は気温も天気も気まぐれ。
でもそんな季節こそ、洗濯の腕が試されるとき。
ニオイのない洗濯は、清潔さだけでなく“安心”をもたらします。
家族がタオルを顔に当てた瞬間に、「あ、気持ちいい」と思えるように。
今日も一枚の洗濯物から、スッキリとした一日を始めましょう。
