作業服というのは、そもそも汚れが付きやすい衣類ではあるため、油汚れや様々な汚れが付着してしまい、多少の汚れは仕方ないと感じる方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、お気に入りの作業服や、新調した作業服なんかは、汚れをそのままにしておくと見栄えはよくないですね。また、ペンキ汚れは洗濯しても落ちないよ、と思われる方もいらっしゃいますが、洗濯方法を見直すだけで、ほとんど目立たなくすることも可能です。
目次
まずペンキを落とす際、どんなペンキなのかを把握する必要があります。
とはいえ2種類しかないのでペンキのパッケージをみればすぐにわかります。
主に、水性と油性のペンキがあり、それぞれメリットデメリットがあります。
ここでは細かくペンキの種類の話はしませんが、ざっくりまとめると以下のような違いがあります。
最近ではDIYなんかも流行ってますし、おうち時間も多い傾向があるので、ペンキを扱う方も増えてきたのではないでしょうか。
じゃあ実際、水性と油性には違いがあるみたいですが、具体的には何が違うの?
というと、大きくは、「ニオイ」ですね。
水性のペンキは、乾燥する時に水分を蒸発させるため、ニオイがそこまでしません。一部の水性ペンキは、酢酸ビニル等をふくんでいるため、ちょっぴり酸っぱい臭いもするものもあります。
逆に油性ペンキは、嗅いだ経験がある方は多いかと思うのですが、工事現場にいくと、ちょっとシンナー臭い?鼻を刺すような臭いがしませんでしたでしょうか?DIYで油性ペンキ室内で使用した場合、ニオイを消すのに結構根気よく換気する必要があります。
こちらは塗った後の耐久性と仕上がりがきれいになります。耐久性というと、水性のほうは劣化しやすいかというとそうではなく、水性と比べると耐久性、耐候性が高くなります。
ペンキというと、何回か塗って発色を豊かにする場合もありますが、油性ペンキの場合は、一度塗りでもきれいに仕上げられることが多いです。
耐久性、という点では水性ペンキと異なるのは、乾燥してからの違いです。水性は「手をつないている状態」とするならば、油性は「腕を組んでいる状態」の違いがあり、それぞれの樹脂成分がしっかり絡んで結合します。
また、水性ペンキはハケで塗ったとき、ハケの毛の並びの跡が残りますが、油性も同様塗った直後は跡が残るのですが、乾いてくるとその凹凸部分が平らになってきれいな塗装となります。
先ほどもお伝えしましたが、油性ペンキよりもはるかにニオイを抑えられる点です。
また、結構油性ペンキに近い耐久性があるものがあったり、油性に比べてコストも安いです。
また、シンナーが含まれていないため、「火気の問題がない」という点です。
現在、SDGsといった環境、エコ関連に需要が高まる中、水性ペンキというのは理想的な塗料なのかもしれません。今後、油性に並ぶ、または超えるような塗料がさらに開発されたらまた変わってくるかもしれませんが。
とりわけ、大きく分けると「外で使用する分には油性ペンキ」「室内で使用する際は水性ペンキ」というすみわけでもよいのかなと思います。
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衣類にペンキがついてしまった汚れの落とし方を紹介していこうと思うのですが、先ほども説明したように、水性ペンキと油性ペンキとでは、汚れの種類が異なるため、汚れの落とし方も変わってきます。
「お気に入りの洋服にペンキの汚れがついてしまった!」
という場合も、かなり混乱してしまうかもしれませんが、何の汚れなのかが分かっていると、対応策も取りやすいので精神衛生的にもよいです。
まず第一に、水性か油性かを知っておくことです。
結論から言えば、水性のペンキ汚れは落とすことができます。しかし、完全に乾いてしまった後ですと、落とすのが困難になってきます。
水性ペンキが衣類についてしまったら、まずすぐに水で洗い流します。水圧の強めのシャワーなんかが効果的です。注意点としては、ゴシゴシこするとペンキ汚れが繊維内で広がってしまう場合があるため、あまりこすらない方が良いです。
それでも汚れが残ってしまっている場合は、スポンジかタオルに中性洗剤を染み込ませたもので、汚れた部分をトントン叩きながら水洗いを行い、その後、洗濯機で洗います。※洗濯機で洗う際は、色移り防止のため、他の洗濯物と別で洗う必要があります。
乾いてしまった場合は、これも結論から言うと、落とすのがかなり難しいです。ただ、汚れを薄くすることはできるので、少しでも綺麗にしておきたいと言う方は是非トライしてみてください。
水性ペンキが乾いた衣類の汚れを落とすには、ヘラや毛先の柔らかい歯ブラシなんかを使って落としていきます。
用意するのは、バケツ(または洗面器)ぬるま湯(30~40度くらい:洗濯表示に準ずる)と、中性洗剤です。
油性よりも比較的落としやすい水性ペンキは、ぬるま湯を当てると生地の表面からペンキが浮かび、さらに洗剤を使うことによってより落としやすくなります。ポイントはゴシゴシしないことが大事です。もししつこい汚れであれば、裏地から汚れの部分を歯ブラシのようなブラシでトントン叩いて落とすとよいです。
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油性の場合も、衣類に汚れがついてしまった場合は、すぐに処理したほうが良いです。落とし方としては、毛先の柔らかい歯ブラシやスポンジ等に、中性洗剤をつける、といった手法があります。
CASE1
最初に中性洗剤(キッチン用)を歯ブラシやスポンジに数滴たらして、ペンキがついてしまった箇所に当てます。そして押し込むと洗剤液もじゅわーっと入り込みます。
そのあと、繊維にこびりついたペンキを掻きだすようにかるくこすり洗いします。注意点としては、力任せにゴシゴシしないことです。ゴシゴシやりすぎると、繊維がボロボロになってしまうためです。ある程度汚れが落ちてきたら水洗いで汚れを落としていきます。最後に洗濯機で洗いましょう。
CASE2
メイク落とし用のクレンジングオイルでもみ洗いする場合。中性洗剤でも効果的ですが、メイク落とし用のクレンジングオイルも効果的です。いったんペンキが周りににじんでしまう場合がありますが、キレイに落とすことができます。
ここでもゴシゴシこすって汚れを落とすのは避けたほうが良いです。基本的には力はあまり入れずに叩いて汚れを落とすことを心掛けましょう。
前提ではありますが、乾く前と比べて、自分で完璧に落とすのは、かなり難しいです。ただ薄めることはできます。
CASE1
除光液を使用する方法。まず衣類が除光液を使うことによって色落ちしないかどうかをチェックします。素材によっては色落ちする場合があるためです。白い布に除光液をつけて、衣類の目立たない部分を拭います。色が写るようであれば除光液は使えません。また素材で、「アセテート」や「トリアセテート」といった半合成繊維を使用している衣類だと、除光液で生地が溶けてしまうため、こちらの素材が入っている場合も除光液は使えません。
除光液を、1円玉くらいの大きさになるように先ほどの白い布に染み込ませます。その染み込ませた布を、汚れがついた部分にググーっと押し当てて、布地に染み込ませていきます。
十分に染み込んだら、歯ブラシなどでペンキ汚れをかき出すようにこすり洗いをします。ゴシゴシやりすぎると繊維がボロボロになってしまうため、注意が必要です。
CASE2
ベンジンを使用する方法。ベンジンとは有機溶剤と言われている液体であり、石油から作られます。取り扱いには注意が必要で、火器は厳禁、換気必須です。主に、「油分を溶かす働き」がありますね。
プロの染み抜きでもよく使われるベンジンで、「口紅」「ファンデーション」「チョコ」「油性ボールペン」「クレヨン」「襟袖のアカ」「機械油」などなどペンキ以外にも効果的です。
まず、ベンジンを取り扱う際は、換気が第一です。揮発性が高いため、空気中に成分が滞留しないように窓を開けたり換気扇を回しておきます。そして先ほどと同様に、衣類で色落ちしないかどうかをチェックします。やり方は、白いタオルにベンジンをつけ、衣類の目立たないところにトントンとつけて、タオルに色がうつらないかどうかチェックします。
その後、ペンキで汚れた部分の裏地にタオルを当てて、上からベンジンがついた歯ブラシでトントンと叩きます。ゴシゴシこすると生地が痛むのと、汚れが広がったりするので注意しましょう。汚れがある程度落ちたら、そのまま乾かします。
CASE3
ペイント薄め液を使う場合。こちらも先ほどと同様に、色落ちしないかどうかチェックし、汚れがついた裏地にタオルをあてて、歯ブラシや、布にペイント薄め液を染み込ませて上からトントン叩きます。ある程度汚れが落ちてきたら、ぬるま湯で洗い流します。
どの方法も、落ちないからといってゴシゴシやりたくなる衝動にかられますが、汚れが繊維の奥に入り込んだり、生地自体がダメージをうけてボロボロになる原因なので、優しく汚れ落としをする必要があります。
そもそも水性だろうが、油性だろうがペンキの汚れは通常の食べこぼしや油汚れよりも落としにくいです。ある程度洗濯で汚れを落としたり、薄めることは可能ですが、大事な衣類に汚れがついてしまったら取り返しがつかなくなります。ですので、衣類に関しては汚れても大丈夫な格好でペンキを取り扱うのが一番大事かなと思います。
【ポイント】
●衣類にペンキの汚れがついたらすぐに処理する
●水性か、油性かを把握しておく
●ペンキを取り扱う際は汚れても良い格好をする
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