冬の時期は洗濯物がそとでなかなか乾きづらいですよね。冬は湿度が低い昼の10時〜15時の間が外干しには適していると言われていますが、寒い中干すのが大変なのと、天候に左右される点もあり、やはりオススメしたいのが部屋干しです。
とにもかくにも、洗濯と同じくらい大事なのが洗濯物を干す作業ですが、誤った方法で洗濯物を乾かすと、逆にニオイがついてしまったり、シミの原因にもなったりするため注意が必要です。今回は、部屋干しの方法についてご紹介していきます。
部屋干しって、「乾きにくい」とか、「ニオイがのこってしまう」という経験をされている方も多いかと思いますが、実は「部屋干し専用洗剤」があるくらい、部屋干しは主流になっており、メリットも多いのでぜひそんなに部屋干しを取り入れていない人でも、部屋干ししてるけどニオイがついて困っている、という方もご参考頂けたらと思います。
目次
外の方が乾きやすい!と昔は言われていましたが、現在はどちらかといえば、部屋干しをおすすめします。多くの理由に、共働きが増え家にいる時間が少なくなったせいか、あまり外に洗濯物を干している家が少なくなってきたかと思います。
干す時間帯もそうですが、外干しよりも部屋干しの方がメリットが多いということがいろんなところで情報キャッチできるようになってきたからなのかなと思います。外干しのデメリットは以下になります。
・干せる時間帯が限られているため、ある程度時間が拘束される
・紫外線で色褪せてしまったりするため、衣類を裏返しにするなど工夫が必要
・花粉やホコリ、自動車の通りが多い場所は排気ガスの汚れが洗濯物につく
といったものが多く挙げられます。まあ時間以外は対策次第でどうにでもなるかなと思いますが、夏場の日なんかは外干しの方が早く乾いて効率的といえば効率的なところもあります。
ただ、外へ干しに行く手間暇と、いつでも干せる部屋干しの手軽さを天秤にかけると、どうしても1年中部屋干しになってしまう、という方は多いかなと思います。とういか個人的には天日干しの早乾きは魅力的ですが、1年中部屋干しに軍杯があがります。
部屋干しもメリットばかりか?といえば、注意すべき点はいくつかあるので後ほど紹介していきます。
●カーテンレールにひっかけて干す
よく間違えやすいのですが、風通しが良さそうとか、ちょうどいいひっかけ棒としてカーテンレールに干しちゃうケースです。風通しが良いのはいいのですが、冬は湿気が窓側にたまりやすく、洗濯物がかえって乾きづらくなりますし、カーテンに洗濯物が触れることによって、カーテンに付着した汚れやほこりが洗濯物についたりします。
そのため、カーテンレールに洗濯物を干すのはオススメできません。
●洗濯物をピンチハンガーにキッチキチに詰めて干す
場所の問題なのですが、家族が多かったり、洗濯物が多い家庭で、「干す場所」が限られているケースです。どうしても一度の洗濯の量が増え、全部を部屋干ししようとするとスペースがなく、洗濯物同士をきつきつに干してしまうと、これまた乾きにくくなってしまいます。
●無風の場所に干す
洗濯物から出る水分は下に落ちていくため、どうしても下の部分が乾きづらくなってしまい、乾きやすさにムラができてしまいます。すると、乾いていない部分は雑菌が繁殖しやすくなります。
いざ、部屋干しをするためにはいろいろ場所だったり、干し方は大事なのですが、「3つ」のポイントを理解することによって、ニオイをつけさせず、しっかり乾かすことができます。そして、その3つはすべて条件を揃えることによって、より早く洗濯物を乾かすことができます。
【1】空気を循環させる
【2】温度をあげて湿度を下げる
【3】風の当たる表面積を多くする
一つずつ見ていきましょう。まず、空気を循環させることですが、循環って何?という方もいらっしゃるかと思うので説明すると、「ひと回りして元の状態、場所に戻ってくること」です。つまり、空気を回す、動かす必要があるため、「風」が必要になります。
先ほども伝えましたが、洗濯物からでる冷たい水分は下へ降りていきます。そのため、洗濯物自体の水分量が下へ下へと降りていくため、上の部分だけ乾いて、下は乾いていない、という状態が起こります。
そのため、下に冷気がたまらない工夫をする必要があり、その要が「空気の循環」です。風を起こすことが大事であり、「サーキュレーター」や「風の通り道に干す」、「エアコンの風」などで空気を循環させることができます。
二つ目に、「温度をあげて、湿度を下げる」ですが、温度が高ければ、より水分が蒸発しやすくなるため、早く乾きます。温度を上げるには、冬の場合はエアコンや除湿器が効果的ですが、洗濯物を乾かすためだけに使用するにはコストも多くかかります。だいたい1時間で50円(起動1時間にかかるコスト)ほどかかります。もともと部屋にエアコンをつけてて、なおかつ部屋の真ん中で干しても大丈夫なご家庭であれば、乾きやすい場所と環境が揃いますが、なかなか洗濯物は邪魔になりますし、部屋の景観が崩れます。
そのため、ここでは湿度をどのようにに下げるか?ということに考えをシフトした方が良いです。そのため、1つ目の風を通して、一定の場所に湿気がたまるのを防いだり、湿気を下げるアイテムを使用すると良いです。
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特に夏場は洗濯物を干す以前に、全体的に湿度が高いです。ただでさえ洗濯物から水蒸気が出ていくので、いくら風を通しても、全体の湿度が高いと、乾くものも乾きづらくなってしまいます。先ほどもお伝えしたように、冷たい空気は下に落ちていくため、洗濯物の下に、「軽くくしゃくしゃにした新聞紙」をたくさん転がしておくと、溜まりやすい水分をぐんぐん吸い取ってくれます。
過去、洗剤王子がテレビで出演した際、丸めた新聞紙を転がして、どれくらい早く乾いたか?を実験したところ、3時間も早く洗濯物が乾いたので、コスト0ですし効果も高いのでオススメです。
3つ目の風の当たる表面積を広くとることですが、わかりやすくいうと、洗濯物同士をぴったりくっつけない状態をつくることです。だいたい拳1つ分あけると良いです。スペースの問題があるかと思いますが、くっつけてしまうとその部分だけ乾きが遅くなり、ニオイの発生の元になります。
いやいや、そんなに干す場所がないですよ。
という方も多いかと思います。部屋干しではいろんな場所で干すことができますが、やはりどうしても家族の構成人数が多ければ、その分場所も必要になってくるため、1箇所で干すのは難しいかもしれません。その場合は、簡易的な室内物干しや、折りたためるハンガーラックなどを利用するなどして、干す場所の確保が必要です。
個人的には折りたためる物干しラックは使わない時は隅っこや戸棚に収納できるので、便利です。
さて話は戻りますが、風の当たる面を多く取るためには、干し方に工夫をする必要があります。参考になる干し方を以下に紹介していきます。
「段々干し」短いものと長いもの、厚手のものと薄手のものを交互に干していく方法です
「ずらし干し」タオル類は均等にかけるのではなく、ズラすとより乾きやすいです。
タオル類も極力広く干してあげると乾きやすくなります。
「筒干し」ズボンなんかは裏返しにして、ポケットに空気を入れておくと良いです。
靴下も空気を入れておくと良いです。これ、結構重要で、ピタッとしているロンTシャツの袖部分でも効果的です。
「幽霊干し」パーカーのフードの付け根部分が乾きづらいですよね。フード部分を何かに引っ掛けたり、今は100均でパーカーハンガーも売ってるので活用しない手はないですね。
上記に挙げた干し方以外にも、いろいろありますが、ポイントは「空気に触れる表面積を広く取る」です。これをまもって干すと、それぞれのご家庭にあった干し方が見つかるかもしれません。
部屋干しってどこに干したらいいの?と迷ったら、考えるべきは「空気が流れやすい場所」です。一番乾きやすい場所は、居間の真ん中になります。基本的にエアコンや人の流れで風が通りやすいので、冬場であれば部屋を加湿しつつ、洗濯物を乾かすことができます。
ただ、部屋の真ん中じゃ邪魔だし干したくない、という場合は、次にオススメする場所は「お風呂場」です。お風呂場には換気機能があり、かつ湿気を取り除きやすい環境のため、梅雨時期でも乾かしやすい場所になります。
さらに、お風呂場は洗濯機が近いです。
洗濯機からお風呂場へ干す洗濯物をそのまま干せるため、時間効率もよくなり、疲労も軽減されます。そして何より部屋の景観を損なわずに済むため、急な来客がある場合でも大丈夫ですね。また、換気扇を回してる際、お風呂場の入り口を少し開けて、扇風機の風を送ってあげるとより乾きやすくなります。
最近の住宅、マンションには浴室暖房がついている家庭が多いです。でも、せっかく浴室暖房が有るけれど、なんだかコストが高そうでほとんど使っていない、という方も多いのではないでしょうか。私も毎日は使っていませんが、用途別で浴室暖房をして洗濯物を乾かすケースがあります。
先にお伝えすると、浴室乾燥のコストは1回(2~3時間)80円~110円です。
値段だけ見ると、正直毎日使うなんて高すぎる!と思われるかもしれません。というか高いです。ですので、“必要な時に、効率よく使う”のが正しい使い方です。それではメリットを挙げていきます。
メリット1:早く乾く
早くて2時間もあれば、乾いちゃいます。先ほど伝えた温度を高く、湿度を下げるというポイントを両方抑えているため、より確実に、早く乾かすことができるということです。
メリット2:乾燥機で乾かせない衣類も乾かすことができる。
基本的に洗濯機の乾燥機能を使いたいけど、シワが気になる衣類には使えません。しかし、浴室乾燥であれば、干し方を自由に変えれるため、普段感想をかけられない衣類も乾燥をかけられ早く乾かすことができます。
メリット3:カビの予防になる
お風呂場は高温多湿なため、カビの温床で、絶好の環境になります。そのため、なるべく早く浴室を乾かす必要があり、こちらも浴室暖房のおかげで短時間で乾燥させることができるので、定期的に使うことによってカビの繁殖を抑えることができます。
メリット4:消臭効果がある
自然に乾燥させるよりも、温風を当てて乾かすことによって、「タバコの煙」や「焼肉」のニオイが格段に落とせます。
まとめると、浴室乾燥はコストは高く普段使いは難しいけれど、乾きにくい衣類、しわになりやすい衣類、ニオイが気になる衣類がある場合は、採用するメリットのほうが多いということですね。
干す場所に関しては、「居間の真ん中」と「お風呂場」を紹介しましたが、それ以外に関しても、扇風機で風を当てたり、新聞紙や除湿器等で湿気対策することで、十分に部屋干しが可能です。冒頭にお伝えしたカーテンレールに干すを除き、ポイントを押さえて乾かすことで、24時間いつでも洗濯物を干すことができるのが部屋干しです。
私は2月からは花粉が飛び、結構花粉の症状重たいので必然的に部屋干しになるのですが…とはいえ、ほこりや虫が洗濯物につく、なんてこともあるので、ぜひ外干し派の日とも、部屋干しをいつもの洗濯に取り入れてみていただけたらと思います。
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