1年の中で春と秋が一番衣類が乾きやすいです。大きな理由として、湿度は低くなり、まだまだ日中の気温が高く、カラっとしているため、衣類も乾きやすいです。
ただ、部屋干しを夜されている方は、もしかしたら朝晩が冷え込むため、「乾きづらいなぁ」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
秋の洗濯部屋干しに関しては別コラムにて紹介します。
さて、どうも最近、衣類にニオイが残っている、しっかり洗ってちゃんと乾かしているのに汚れが残っている気がする、という方、もしかしたら「洗濯槽」に原因があるかもしれません。
もし以下リストにいくつ当てはまるかチェックしてみて下さい。
□洗濯槽の掃除はここ数ヶ月していない
□よく洗濯機の中に洗濯物を入れたままにしている
□脱水後、1時間くらい洗濯物を入れっぱなしにする場合がある
□洗濯機のフタは常に閉まっている
□ウチの洗濯機は10年選手である
もし上記に2つ以上当てはまる場合は、もしかしたら洗濯物にニオイや汚れがたまりやすい状況にある確率が高いです。
洗濯機って毎日洗濯しているから、洗濯機自体はキレイなイメージがある(と私自身昔そう思ってました)方がいらっしゃいますが、洗濯機の底面と同様に、内部もかなり汚れている可能性が高いです。
そのため、洗濯機内の汚れがひどくなると、洗濯中に衣類に汚れやカビが付いて、衣類をキレイにするための洗濯機なのに、逆に汚れをつけてしまう、なんてこともあります。
今回は、洗濯機って本当に掃除が必要なのか?日々できる洗濯機ケアについて紹介していきます。
答えは、完全に「YES!」です。「いやいや、私のウチの洗濯機は洗濯後、自動洗浄機能が付いているからお手入れいらずなんですよ!ハッハッハ!と」いう方がいらっしゃったらぜひその洗濯機を紹介してほしいくらいです。
おそらく最新の洗濯機(現在2020年10月)でも、自動槽洗浄搭載はありますが、お手入れ無しでは、洗濯機の寿命は縮まります。※ちなみに洗濯機の寿命は7年~8年です。
ということで、お手入れをしない場合、どうでしょうか。1年もたたないうちに相当数のカビとお友達になることができるはずです。
洗濯機に住み着くカビですが、最も生息しやすい環境が、
●ホコリや洗剤カスなどの汚れ
●2~30℃の気温
●70度以上の湿気
です。これって洗濯機の中がばっちり高環境なわけです。なので、放置しておくと、カビ菌たちは喜んでわんさか倍々ゲームで増えていきます。そして固まったカビ菌の表面のカビ菌たちが、洗濯の度に、衣類にもちょこちょこくっついていくわけです。
ただ、カビ自体はニオイを発せず、衣類に残った汚れや細菌がカビや洗剤カスをパクパク食べて、増殖の際にニオイを発するのが、生乾きだったり、私の服クサイわ、の原因なのです。
エサがあれば、いくらしっかり洗濯してすすいで脱水しても、微量の細菌たちがエサをパクパク食べて、とんでもない勢いで増殖していくので、ここで必要なのは元を断つ!ことをしなければいけません。
まず、ニオイの元を断つ!という意味では3つの選択肢が出てきます。
です。詳しく見ていきますね。
「洗濯機をチェンジする」という選択肢ですが、すでに洗濯機の寿命が近づいている、3年以上洗濯槽を洗っていなくて、洗濯の度にニオイが止まらない、という状況であれば洗濯機の買い替えをオススメします。
え?洗濯機って10年以上持たないの?ウチの実家の洗濯機は15年目なんだけど…。
という方もいるかもしれませんが、そもそも機械モノなので、かならず劣化しますし、寿命がきます。何より、劣化により部品交換となった際に、7,8年たったら部品の生産自体も終了してしまうので、必然的に壊れたら終了となります。
また、汚れが酷けりゃ業者に頼めばよい、という選択肢もあるあかもしれませんが、洗濯槽が取り外せない洗濯機の機種もあり、完全取り外しクリーニングよりも、部分クリーニングが主流になってきているため、側面の裏側は洗えても、側面の底面は洗えないので、結局汚れが残った状態になってしまいます。
突然、洗濯機が壊れたら、かなり日常の生活リズムが狂います。なぜなら毎日1時間くらいかけて洗濯をされている方がほとんどですので、それが家でできなくなる=コインランドリーに駆け込む、探す、往復など時間も費用も掛かります。
ですので、上記の場合はいっそのこと、買い替えてしまった方がトータルコストは安く済みます。
次に、「業者に依頼する」場合ですが、2,3年たった洗濯機は、目に見えない洗濯槽の裏側は、間違いなくカビが生えてます。そしてエアコンの内部掃除と同様、素人では掃除できないレベル(中には玄人レベルの方もいますが、オススメしません)なので、いったんスッキリキレイに掃除してもらった方が良いです。
ココで節約魂を燃やして、洗濯槽クリーナーを月1でまじめにやります!!と宣言しても、ハッキリいうと洗濯槽クリーナーや洗濯機の自動洗浄機能では、洗濯槽の裏側のカビは落ちてくれませんので、プロに依頼して、いったんリセットしたほうが良いです。
ほんと、業者に依頼すると、これもエアコン掃除のときに出る黒い汚れのように、洗濯槽掃除もとんでもない量の汚れが取れるので、費用は掛かりますが、やってよかったという満足感は間違いなく得られます。ニオイで悩むこともなくなります。
費用感も、縦型、ドラム式で異なりますが、だいたい15000円~25000円内で依頼することができます。
そして3つ目の「洗濯槽クリーナー」を使用する、ですが、これは、洗濯槽をキレイに保つうえで、かなり重要なポイントです。塩素系、酵素系、重曹などなど、洗濯槽を掃除する際、いくつか洗剤に種類がありますが、細かいことはあまり気にせず、「スーパーやドラッグストア」で売ってる200~300円くらいの使い切りの洗濯槽クリーナーで問題ないです。
大事なのは、「使用頻度」です。定期的に使っている方で、どのタイミングで洗濯槽クリーナーで掃除をされているでしょうか?
私個人的には、月に1回は必要だと思っています。理由として、季節によって、スグにカビが繁殖する時期(梅雨時期)や、洗濯機が置いてある環境にも左右されるため、月に1回、洗濯槽掃除を行うことをオススメします。
毎月、洗濯槽掃除を行っていれば、業者に掃除依頼する必要もないため、定期的に行うよう、クセ付けをするとよいです。私の場合は、月初の1日に、iphoneのカレンダー登録をして、アラームが鳴るように設定しています。
先ほど、月に一度は洗濯槽の掃除をオススメすることをお伝えしましたが、実は上記の掃除は「前提」であり、日ごろ、チェックすることがあります。
このチェックすべきことを増やすことによって、洗濯槽につくカビを最小限に抑えることができるようになります。
【その1】通常洗濯での洗剤の規定量を守ること。
よく洗剤を多めに入れれば洗浄力が上がると思われがちですが、そのようなことはなく、すすぎで落しきれなかった洗剤が洗剤カスとなり、洗濯槽の汚れとして残ってしまいます。
【その2】粉末洗剤はよく溶かしてから洗濯すること。
その1の規定量の問題でも触れましたが、洗剤量が多すぎたり、洗濯物をぎゅうぎゅうに詰めすぎると、衣類の間に粉末の塊が入り込んで、洗剤カスが残る場合があるため注意が必要です。
【その3】すすぎは2回以上がオススメ
よく、すすぎは1回で大丈夫!という表記の洗剤がありますが、すすぎは最低2回行った方が良いです。すすぎが不十分だと、汚れや洗剤カスの原因となり、洗濯槽や、衣類に残ってしまう場合があります。
【その4】時間がたったおふろの残り湯の利用を控える
サイトによっては、残り湯の使用をオススメしていない記載もございますが、入浴後すぐであれば問題ないです。1晩たった残り湯は危険で、雑菌が1000倍に増えてるため、時間がたった残り湯の使用は控えましょう。
【その5】洗濯前の衣類は洗濯カゴへ
よく、スペースの問題で洗濯前の衣類は、そのまま洗濯機の中へ入れておいている場合がありますが、これも、湿気を多く伴い、汚れや雑菌が洗濯槽に付着し、カビの発生、繁殖の原因となります。
【その6】ホコリがたまりやすい場所をキレイにする。
乾燥機能を使う方は、必ず毎回ホコリキャッチフィルターなどをキレイに保ちましょう。また、パッキンの裏側など、ホコリや汚れがたまりやすい場所は、週に1回はチェックして、汚れが付いていれば取り除くようにしましょう。
【その7】乾燥機能付きの洗濯機は週1で乾燥機能を使う。
乾燥機能は、洗濯槽を乾燥させるため、カビの繁殖を抑えることができます。
【その8】洗濯機のフタは開けておく
なるべく、洗濯機のフタは開けておくと、換気が良くなり、湿気を外に追い出すことでカビの繁殖を抑えることができます。※子供が洗濯機に入ってしまう危険があるため、ドアの付け根の部分にゴムバンドをつけておくことをオススメします。