多くの調理師、仕事で料理関係で働く人の厨房服(コックコート)はほとんど白ですね。
なぜ「白色」なのか?
それは第一にお客様に清潔な印象と衛生管理が徹底されているということを伝えるためです。
また、白色は働く人にとっても汚れが目立ちやすく、
常にキレイにしておかなければならない、という意識を保つことができます。
自分がお客様としてレストランへ行ったとき、調理師がたまに見えたときに、
真っ白のコックコートを着ていると、料理もおいしく感じるものです。
一部の腕の立つ料理人は汚れがつきにくい、という人もいらっしゃるかもしれませんが、
下ごしらえや、掃除などでもやはり汚れはつきものです。
今回は厨房服(コックコート)の汚れをしっかり落とすための方法を紹介します。
目次
作業服の中でも、かなり特徴的に汚れが付くのが厨房服(コックコート)です。
火も油も使わない様な調理場であればコックコートが汚れる機会は少ないですが、
実際は、焼いたり揚げたりする調理場であれば、
目に見えない油汚れもコックコートについていたりするものです。
また、目に見えない汚れのため、
汚れ自体は調理服の繊維の奥についており、そのままにして使用していると、
蓄積されたガンコ汚れになります。
基本的に厨房服だけでなく外仕事であっても、汚れは1つの汚れだけでなく、
細かいチリやホコリのような汚れも蓄積された汚れとなり、
落とすのが一苦労するガンコ汚れになります。
また、厨房服となると、やはり火を使うこともあり、
高温の油が飛んだりするため、やけどを防ぐためにも
生地自体厚く作られているものが多いです。
そのため、目に見えない汚れが繊維の奥に入ってしまうと、
余計に落としにくい汚れになってしまいます。
毎日洗濯しても、なぜか色が黄ばんできてしまう…
汚れはついてないのに、いつの間にかシミが出来ている…
などといったことが起こるのです。
また調理場には、油汚れだけでなく、食べ物の汚れや、ホコリなどといった
様々な汚れが存在します。
そのため、一概に油汚れを落とそうとしても、
食べ物の汚れやホコリ、炭などの汚れは落ちにくいのです。
汚れに関しては、
ここでは3種類を紹介します。
1.
水溶性の汚れ(醤油、肉汁、塩、汗など)
2.
油溶性の汚れ(皮脂汚れ、調理用油など)
3.
不溶性の汚れ(墨汁、ガム、金属のさびなど)
それぞれ、洗濯の方法がちがうため、
洗濯機で洗っても良く落ちません~、
クリーニングだしたのにシミが残ってて困っています。。。
などなどのお声も頂いたりします。
先ほどもお伝えしたようにコックコートには様々な汚れが付くため、
まず第一段階としては、汚れやすい衣類だということと、
どんな汚れが付着しているのか?という認識が必要です。
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さて、次に実際にコックコートを洗濯していきます。
簡単な醤油やソース、ケチャップ類の汚れであれば、台所の中性洗剤で十分に落とすことが可能です。
ひとまず厄介だと言える汚れの一つとして、
油汚れ、ミートソース、チョコレートなどんお油溶性の汚れです。
簡単にいえば、油を含んでいる汚れです。
この場合、通常洗濯というよりも、油汚れに対応した洗剤で洗う必要があり、
家庭にあるものを代用するならば、食器用中性洗剤とクレンジングオイルを混ぜたもので
擦り洗いすると効果的です。
さらにやっかいな汚れの代表なのが不溶性の汚れであり、
コックコートですと、ほこりであったり、ススの汚れが付きやすいかと思いますが、
どちらかというと他の汚れ(水溶性、油溶性の汚れ)と混ざってつくケースが多いです。
不溶性の汚れは通常洗濯では落としづらく、
洗い流す順番も意識しなければいけません。
汚れの構造でいうと以下のような状態になっており、
まず、水溶性の汚れは生地に染み込みやすいので、最下層になるわけですが、
その上に油溶性の汚れだったり、不溶性の汚れがのってきます。
ですので、まず順序としては、油溶性や不溶性の汚れを落とす必要があります。
上記の汚れを効率よく落とすためには、粉末洗剤を40℃くらいのお湯に溶かし、
汚れた部分にしっかり洗剤液を浸透させ、かるくもみ洗いします。
そして30分~1時間ほど浸け置きしたら、再度汚れた部分を洗います。
よっぽど汚れがひどい場合は、洗剤液がどす黒くなったりします。
その際は、一度洗剤液を交換して、上記の方法を繰り返すとよいです。
繰り返していくうちに、洗剤液への汚れが少なくなってきますので、
改めて汚れた部分を確認し、ある程度キレイになっていればその後通常洗濯を行います。
注意点を上げるとするならば、よく衣類に柔軟剤を使用する方が多いですが、
汚れが残っている状態で柔軟剤を使用すると、汚れをコーティングしてしまうため、
シミとなってさらに落としにくくなるため、
汚れがしっかり落としきれていない状態での柔軟材の使用は避けた方が良いです。
柔軟材に関しては、通常洗濯でも同様で、ユニフォームや作業着に汚れが残った状態で
柔軟材を使ってしまうと、時間が経ってから汚れがシミとなって表れた際、
まず柔軟剤を落としてからシミ落としをする必要があるため、二度手間となります。
通常不溶性の汚れを洗濯する際は、上記の理由のため、洗い落とすのに少々時間がかかります。
イメージとしては、一番上の汚れの層を落としたら、次の層の汚れを落としていく。
もみ洗い、こすり洗いをして、汚れがまだ出るようであれば、入念にこの作業を繰り返していきます。
すると、徐々に汚れの層が無くなっていくため、シミが目に見えて落ちる、という状態になっていきます。
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最後に大事なコックコートを長持ちさせるためにできることといえば、
第一に、汚れを蓄積させない工夫が必要です。
いろんな汚れが日々つきやすい衣類だからこそ、しっかり汚れを落とす、
ということと、柔軟剤や洗濯ノリといった後付けの溶剤は、汚れが目立つうちは
控えた方が良いです。
決して安くはないコックコートですが、まずは撥水、撥油、防汚加工があるものが良いです。
予算にもよりますが、2着以上あると非常に効率よく着まわすことができますし、
急な汚れにも、じっくり洗濯することが可能ですので、
汚れが不十分に落とせない状況を作りにくくなるため、結果長持ちにつながります。
ある人によっては、クリーニングに毎回出せばよいかというと
そうではなく、クリーニングの出し過ぎもあまり長持ちさせるという観点からみると
逆効果であり、ドライクリーニングは風合いを損ねたり生地を痛めるデメリットがあります。
ですので、日ごろのマメな手入れこそがコックコートにも、懐にも優しいということになります。
コックコートに限らず、ユニフォームや作業服、お気に入りの衣類を長持ちさせる、
というのは、人間に置き換えたら健康で長生きしたい、と同じかなと思います。
ガンは早期発見で治療がしやすいと言われていますが、衣類についたシミも、
初期段階のほうが落としやすいですし、時間がたてばたつほど難しくなります。
ぜひ日々のケアを心がけて、毎日気持ちよくお仕事できるように習慣化していきましょうね。
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