こんにちは、洗剤王子こと、杉山です。洗濯、日々楽しんでますでしょうか。最近、雨がちょこちょこ降ったりして、子供が靴や靴下をドロドロにして帰ってくるのですが、泥で汚れた靴下って、なかなかきれいにならないですよね。
今、「泥の落とし方」についてネットで調べると、重曹だったり、セスキ炭酸ソーダ、漂白剤、ハイターなどなど、さまざまな落とし方が出てきて、実際どのやり方が汚れが落ちるのか?と気になる人も多いかと思います。そこで今回、泥の落とし方について、それぞれの用途とメリットデメリットについてお伝えしていきます。
ということで、
・重曹
・セスキ炭酸ソーダ
・クエン酸
・塩素系漂白剤
・酸素系漂白剤
・洗濯石鹸
の順番に、「泥汚れ」を落とすために効果的なのは?という視点でまとめていきます。
目次
名前だけ聞くと、料理の時に使いそうな「重曹」ですが、洗濯では効果的な用途がいくつかあり、お値段も割安です。
重曹は弱アルカリ性であり、「皮脂汚れ」を落としてくれるのに役立ちます。皮脂汚れはおそらくほとんどの衣類についており、野球やサッカーなどスポーツする方の衣類にはたいていついています。
皮脂汚れを落としてくれるため、ニオイの発生(雑菌の繁殖)を抑える効果があります。
重曹を使うことによって、わざわざ漂白剤を使わなくてもシミや黄ばみをある程度落とすことができます。ただ、泥汚れとなるとなかなかしっかりは落とすのが難しいです。
重曹で洗剤液を作り、洗濯機に入れることによって、洗濯槽につく菌やカビの繁殖を抑えることができます。※洗濯機使用の場合はしっかり重曹を溶かしておく必要があります
重曹は100均やスーパー、薬局とどこでも取り扱っており、お値段もお手軽なので、すぐに試せます。
1.水に溶けにくいので、たくさん使用すると溶け残りが起こり、そのまま洗濯機に使用すると詰まる可能性があります。
2.油汚れには弱い(落ちづらい)
3.保管がしずらい。水分を吸収する性質があるため、中身がコチコチになって使う時に手間が増えます。逆に、重曹を使った湿気取りの方法なんかでも活用できます。
4.お肌の弱い方は注意
弱アルカリ性のため、重曹を素手で使用する際、肌の弱い人は炊事用手袋をつけて洗濯することをおすすめします。
重曹を使って泥汚れを落とそうとすると、多少は表面的な泥汚れは落としてくれるのですが、生地の奥に入り込んでしまった泥などは、なかなか落とすのが難しい印象です。
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重曹っぽい位置づけで紹介されることの多い、「セスキ炭酸ソーダ」ですが、こちらも今となっては100均やスーパーでも手に入りますね。用途が分からない、という方も多いのではないでしょうか。
重曹とセスキ炭酸ソーダはどちらもアルカリ性で、環境にも優しい洗剤といわれています。セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいため、スプレーとして水に溶かして使えますが、重曹は水に溶けにくいため、「研磨」として効果的です。どちらかというとアルカリ性が強いのはセスキ炭酸ソーダになるので、洗浄力はこちらが勝ります。
水に溶けやすいため、スプレーにしてワイシャツの襟や袖の皮脂汚れなどに効果的です。
普段の洗濯にプラスアルファで使用でき、洗浄効果アップ、洗濯槽の汚れ防止にも効果的です。
酸性の油汚れや皮脂汚れ、たんぱく質汚れに効果的なので、たっぷり汗をかいた衣類や靴下などのニオイにも効果的。また、無臭なので、洗剤特有の香りが付くこともありません。
泥汚れが不溶性の汚れのため、セスキ炭酸ソーダだけでは取り除くのが難しいです。また、不溶性の汚れは繊維の奥まで入っていく場合があり、重曹と異なり研磨作用がないのでこちらも奥の汚れが落としづらくなります。
素手で使用しても問題ないですが、長時間触れていると、お肌の弱い方は影響が出てくる場合があります。なので長時間、洗剤液に触れる場合は炊事用手袋の着用をオススメします。
洗濯の際、水で色が出やすい素材は不向きになります。また、シルクやウールなど動物由来の素材が含まれている衣類は、セスキ炭酸ソーダの使用を控えたほうがいいです。
油汚れや皮脂汚れ、汗の臭いなどには効果的なセスキ炭酸ソーダですが、泥汚れの不溶性の汚れに対しては効果が不向きとなります。事前に泥汚れを落とす処理をする必要があります。
クエン酸も重曹やセスキ炭酸ソーダとは異なり、「水アカ、石鹸カス」などの汚れ落としに便利な側面を持っています。ただ、あまり認知されていないせいか、「何に有効か」わかりづらい商品の一つですね。
非常に便利なものではあるのですが、すべての汚れに対して有効かというと、そういうわけではないので、こちらもしっかり理解して使用する必要があります。
酸性の性質をもつクエン酸のため、水垢汚れやシャワーヘッド、水回りに効果的です。
アルカリ性の汚れが多いアンモニアですが、クエン酸が効果的です。
クエン酸自体柑橘類に含まれていたり、食品添加物にも使われるため、無害で、環境にも優しいエコな側面があります。また、同じ酸性の「お酢」とことなり、無臭になるので、お酢のニオイがちょっと…という方でも安心して使えます。
酸性のため、水垢やアンモニアといったアルカリ性の汚れ以外は効果が期待できません。そのため、油汚れや皮脂汚れは洗浄対象外となります。
成分が「酸性」のため、金属部分に使ってしまうと、サビや劣化の原因になるので注意が必要です。
クエン酸と塩素系漂白剤を混ぜると、人体に有毒なガスが発生する(パッケージにもかいてあります「まぜるな危険」みたいな感じです)ので注意が必要です。
泥汚れは泥だけでなく、特に靴下やユニフォームのワキ、ソデ部分につく汗の臭いや皮脂汚れも付いています。そのため、クエン酸が汗や泥に含まれるアルカリ性のミネラルを中和して汚れ、ニオイを落としてくる、と言われています。
ただ、個人的にはまだまだ靴下の指先やかかとにつく泥汚れはしっかりという具合に落とせるかというと、試してみた感じではイマイチといった汚れ落ちです。
よくハイターと呼ばれますが花王の製品名であり、ここでは「塩素系漂白剤」を紹介します。そもそもこの塩素系漂白剤って何に使えるのか?ということですが、ただ白くしてくれる洗剤、ではないです。結論から言うと、泥汚れには適していません。
その理由として、塩素は水と反応して酸素を発生させる際の「酸化」することによって色素(表面の汚れ)を分解して白くなります。そして泥や砂はすでに酸化している状態なので、色素が破壊されません。そのため、塩素系漂白剤だけでは、泥汚れを落とすことは難しいというわけです。
じゃあ、何のために存在しているのか?
塩素系漂白剤を効果的に使うには、以下の条件で有効とされています。
まず前提で「白い無地の生地・衣類」で生地が「コットン」「麻」「ポリエステル」「アクリル」である場合に、強い漂白作用、除菌、消臭をしてくれます。
ただし注意事項として、洗濯表示に水洗い不可、漂白不可、塩素系不可のマークがついていたらNGです。また、酸性タイプの製品(先ほど紹介したクエン酸など)と混ぜると有毒なガスが発生します。また、ニオイが結構するので換気が必要なのと、皮膚や手に液体が触れないように保護する必要があります。
ちなみに、泥汚れの靴下には、泥汚れは残りますが、除菌、汗のニオイ、シミは取ってくれます。とはいえ、色柄部分(ロゴマークやデザインなど)は色素が抜けるので、うっかりしていると取り返しがつかくなります。一度色素が分解されたら戻せないので要注意です。
酸素系漂白剤は塩素系漂白剤とは異なり、効果は塩素系ほど強くなく、人体の害も少ないのが特徴です。酸素の力で汚れを落とし、加炭酸ナトリウム、または過酸化水素を主成分としており、塩素系のようなツーンとするニオイもありません。また、色柄ものにも利用可能なので、用途の幅は広がります。
洗濯だけでなく、台所、掃除などにも多用途に使うことができます。また、洗濯では綿麻などの色柄物の漂白も可能です。
粉末の方が液体よりも洗浄効果が高く、液体タイプはウールやシルク、デリケート衣類にOKなものがあります。用途がかなり多くあるため、使い分けが面倒な方は粉末タイプが一つあると何かと便利です。
通常の洗濯では落としきれないシミや汚れを分解する性質があり、除菌作用や消臭作用も強力です。
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色柄物でも使用可能な酸素系漂白剤ですが、中には水洗いでも色落ちするような生地の衣類があります。そのため、もしかしたら色落ちするかもしれない、という衣類の洗濯に関しては、先に「色落ちテスト」をおこない、色が抜けないかどうかをチェックする必要があります。
染色系の衣類や、先ほど伝えた色落ちしやすい衣類、またステンレス以外の金属、装飾品がついたものは変色する場合があるため注意が必要です。
先ほど紹介したクエン酸やセスキ炭酸ソーダは混ぜて使用できますが、塩素系はまぜると有毒ガスが発生するので、誤って混ぜないように注意しましょう。
泥汚れは不溶性の汚れのため、なかなか市販洗剤や重曹、セスキ炭酸ソーダでは落としづらいのですが、酸素系漂白剤の場合、発泡する際に繊維から泥汚れを浮かすことが出来るため、つけおき洗いなどで一定の効果が見込めます。その際は、洗浄効果を高めるため、洗剤液の温度は40度くらいだとより効果的になります。
代表的な洗濯石鹸はウタマロ、シャボン玉石鹸を想像いただくとわかりやすいです。頑固汚れには固形石鹸で!というイメージは昔からありますし、直接汚れにアプローチ出来る石鹸はかなり効果的かと思われます。
100円ちょっとでしょうか。結構いろんな種類の洗濯石鹸がありますが、安価で手に入るのが大きなメリットです。
肌へのダメージが少なく、低刺激のため、環境や衣類の負荷も少ないという点があります。
つけおき洗いと違い、汚れた部分に石鹸を使うため、水量が少なくてすみます。
汚れが落ちないからと言って力任せにゴリゴリやると、生地が弱くなり、その部分がシワになったり伸びちゃったりする場合があります。
汚れがひどい箇所にこすり洗いをした際、石鹸がかなり奥まで入り込み、すすぎが不十分だと石鹸カスが残り、洗濯機で洗った際、シミやつまりの原因になる場合があります。
部分的には効果を発揮しやすいが、広範囲の汚れに関しては、手間の方が多くかかってしまいかなりの労力と時間が取られてしまいます。
泥はね程度の泥汚れであれば、部分的に汚れた箇所を多少水で濡らして表面、裏面から石鹸を塗り、こすり洗いをすることで取れることがあります。ただ、広範囲の泥汚れ、野球やサッカーのグラウンドの土で汚れた靴下の場合、なかなか石鹸を練り込ませてこすり洗いをしても時間がかかるケースが多いです。また、こすりすぎによる生地の劣化に注意が必要です。
泥汚れ自体、油でも水でも落ちにくい不溶性の汚れのため、市販洗剤や、ここで紹介した方法だとなかなか思ったように汚れが落ちない場合があります。その場合は、泥汚れ専用洗剤を活用することで、期待以上の汚れ落ち効果があります。
基本的には「つけ置き洗い」のため、ゴシゴシ揉み込んだり石鹸で何回も擦ったりする必要もないのと、洗濯時間が大幅に削減できます。
専用洗剤ということで、多少割高なイメージもありますが、市販洗剤よりも使用量が少ない場合もあるため、泥汚れ洗剤メーカーによって、トータルコストも安くなります。あまり手をかけずに、しっかり泥汚れを落としたい、という方におススメです。
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