冬時期は洗濯で衣類がパサついてきて、静電気が起きたり、着るときになかなか靴下がはけなかったりと、悩みはありますよね。実は、あるものをちゃんと使用することによって、上記の悩みから解放されます。
それは、「柔軟剤」です。
柔軟剤、ちゃんと使えているでしょうか?実は、4人に1人は間違った使い方をしているとのデータがあるようです。その間違った方法の一つに、洗剤と柔軟剤を一緒に投入している、というもので、もし該当される方はいったんストップしたほうが良いです。
基本的には、洗剤、柔軟剤の投入口は別々の場所になるので、注意して使いましょう。柔軟剤は正しく使えば衣類の手触り、風合いを良くし、静電気を抑えたり、香りを楽しんだりできる優れものです。
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多くの間違ったケースですが、洗剤と一緒に柔軟剤を入れてしまうケースです。そもそも洗剤は汚れを落とすための役割があり、柔軟剤は衣類をふんわりさせたり、埃や汚れを防止する役割があります。そのため、異なった役割同士が同じタイミングで投下されると、それぞれの効果が得られなくなってしまいます。
最近の洗濯機にはほとんど、洗剤の投入口と、柔軟剤の投入口が分かれていますが、洗剤は「洗い」のタイミングで入り、柔軟剤は「すすぎの最後」で入ります。そのため、柔軟剤を洗剤の投入口に入れてしまった場合は、一度「洗い」を行い、洗剤と柔軟剤を外に洗い流します(洗濯機内に一度入れて外へ出す)。そして再度、洗剤の投入口へ洗剤を、柔軟剤の投入口へ柔軟剤をいれて洗います。
逆のパターンもあります。(こちらの方が厄介です)
洗剤を柔軟剤の投入口に入れてしまった場合です。まず、柔軟剤の投入口に入ったものは、すすぎの最後に投入されます。また、通常柔軟剤が直接かからないように投入される洗濯機がほとんどだと思うので、給水中に投下されます。そのため、最後のすすぎが終わった際も、衣類に洗剤が残ってしまう状態になります。
洗濯機を動かす前に洗剤を柔軟剤ポケットに入れてしまったことに気がついた場合は、一旦洗濯物を外に出し、空の状態にしてから「すすぎ」→「脱水」を2、3回繰り返します。この際、柔軟剤ポケットに、ぬるま湯を何回か(5〜10回ほど)入れて、洗剤を押し出しましょう。(投入口が取り外しできる場合は、取り外して洗いましょう)
すでに洗濯で「洗い」が始まってしまっている場合に気がついてしまった際は、一旦洗濯機を停止し、そこから先ほどお伝えした「すすぎ」→「脱水」の繰り返し作業を洗濯物が入った状態で行います。この際も、柔軟剤投入口にはぬるま湯を何回か入れてしっかり洗剤が洗い流れるようにした方が良いです。※水温が高いほど洗剤が溶け出しやすいですが、最高でも40℃程度にして、それ以上の熱湯は洗濯機が壊れる原因になるため、控えましょう。
忙しい時とか、ぼーっとして投入口に間違えて洗剤や柔軟剤を入れちゃうことってあると思います。間違えてしまったら、それは仕方ないことですが、そのまま放っておくと、投入口に着いてしまった洗剤や柔軟剤が固まってしまったり、次に投入口に洗剤や柔軟剤を入れて使用する際、うまく機能しない場合があります。そのため、しっかり後処理をする必要があります。
投入口をしっかり洗う
洗剤や柔軟剤が残っている場合は、時間が経つと固まってしまって通常通りに機能しない恐れがあるため、使い古した歯ブラシや、毛先の細いブラシで洗いましょう。取り外せるタイプのものは取り外してしっかり洗います。
投入口の隅っこや裏側部分はよく「黒ずんでたり、黒い点」がついてたりします。カビですね。その場合、もしかしたら洗濯槽にもカビの恐れがあるため、一度しっかり洗濯槽クリーナーで洗った方が良いです。投入口についてるカビは、ブラシで擦れば落ちるので、しっかり取り除いておきましょう。
カビが残った状態で洗濯機を使っていると、衣類にカビが付着するためそのままにしておくのは厳禁です。ちなみに洗濯槽クリーナーの頻度は毎月1回が推奨です!(特に夏場)
よくお客様から、「専用洗剤を使っているのに、汚れが落ちません!」というお声をいただきます。例えば、よく落ちるとインスタで賑わってたり、楽天Amazonで評価の良い洗剤を買って使ってるのですが、汚れが落ちません、というケースですね。
いろいろ原因はあるのですが、「柔軟剤」が関係していることが多いです。
汚れが落ちないのは柔軟剤のせい?と思われがちですが、そうではなく、そもそも汚れが残っている状態で柔軟剤を使用しているので汚れが落ちないのです。柔軟剤というのは、柔軟剤成分が繊維の上にコーティングされ、そのおかげで風合いを良くしたり、汚れや埃を防いでくれます。しかし、繊維の中に、汚れがあった場合、その上から柔軟剤成分でコーティングされます。
つまり、汚れがどんどん蓄積されてしまうのです。
そのため、最初目に見えない汚れ、雑菌も、蓄積されることによって後で目視できる汚れになった時は、通常洗濯ではなかなか落とすことが難しくなるのです。
もし柔軟剤を使っていて、汚れがなかなか落ちない!という場合は、一旦柔軟剤の使用をストップすることをお勧めします。柔軟剤が生地の上に載っている状態ですと、その下の汚れは落としにくいです。ですので、通常洗濯またはつけおき等で柔軟剤を衣類から落とす必要があります。
シミなど、経年劣化した汚れはガンコ汚れです。そのため、洗濯機で通常洗濯しただけではほとんど落とすことができません。そのため、以下の手順で汚れを落とす必要があります。
・用意するもの
粉末洗剤、洗面器、毛先の柔らかい歯ブラシ(または体を洗うようなネット)
まず洗面器にお湯(40度くらい)をはります。※洗面器がない場合は、洗面台でも大丈夫です。また、洗濯表示に30度までの指定がある場合はその温度にします。
次に洗剤液を溶かし、シミ・汚れがついている部分に十分に洗剤液がしみわたらせます。
その後、30分~1時間ほどつけおきします。
つけおき後、シミや汚れの部分をこすり洗いします。ある程度汚れが落ちたら、洗濯機に入れ、通常洗濯します。
それでもまだ汚れや、シミ、ニオイが残っている場合は、洗剤液を変えて再度つけおき洗いしていただくと、よりしっかり落とすことができます。
野球の靴下やユニフォームについた泥汚れがおちません!というお声をよく聞きます。しかし、その原因が「柔軟剤の使用」というのが多いです。
それでは、柔軟剤を使用してはいけないのか?というと、そうではなく、柔軟剤のメリットは野球の靴下やユニフォームにも効果的です。ポイントは「汚れをしっかり落とした上での柔軟剤使用」が前提になります。ガンコ汚れだと、汚れを落とすのも一苦労ですが、見栄えも良くなるため、汚れを見つけたら早めの対処するようにしましょう。
香りがつかないから柔軟剤の量を足してみた、全然香りが残らない、という柔軟剤を使用していていろいろ感じることがあるかと思います。そしてメーカーによって使用量が異なるため、必ずパッケージか取説で確認しましょう。使用量が多すぎると香りは強くなり過ぎてしまうし、少な過ぎても効果が薄れてしまいます。
一部の柔軟剤は、適量にプラスαするとより香りが引き立つ、というものもありますが、個人的には、強すぎる香りは苦手な方なのと、「柔軟剤の香りが嫌いな人」も一定数いるため、注意が必要です。
柔軟剤の役割は繊維をコーティングして柔らかくするため、柔軟剤を入れすぎるとコーティングの強度も上がり、吸水性が落ち、汗や水分を吸いにくくなります。タオルに柔軟剤を使用する場合は、しっかり適量を守りましょう。ちなみに洗濯後、乾燥機にかけたり、乾かす前にくるくるとタオルを振ることでよりふんわりした仕上がりになります。