こんにちは。
少し前に30kgのダンベルで
家のイスを破壊したことで有名な洗剤王子こと、杉山です。
9月になりましたね、ただ
まだまだ暑い日が続いています。
自宅の近くに野球運動場があるのですが、
土日はこの炎天下の下でも汗だくになりながら練習をしている
球児達がいました。
練習時間もこのコロナ情勢では短め、
とも言われていますが、それでも数分動いただけで汗が出てくるので、
その中で数時間プレーや練習するのはかなりしんどいはず。。。!
ただ、そのしんどさが大人になる時には実りになってくるので、
もし我が子だったり、同じ状況下にいらっしゃる方は、
ぜひ応援していきましょうね。
さて、今回は野球の試合や練習の中で切っても切れない、
「泥汚れ」の落とし方のコツについて紹介します。
また、泥汚れ洗剤も使っているけどなかなか落ち具合がよろしくない、
という方もご参考になれば幸いです。
泥汚れの洗濯って一言で言うと、
「タイヘン」ですよね。
その理由は、まず汚れが落ちにくい、
落ちにくいので時間がかかる。
時間がかかるので疲労がたまる。(精神的にも)
なので、いいことなんて一個もないのかもしれません。
しかし、一生懸命プレーしている子供のためならと、
世の野球少年を持つお母さん達は日々奮闘されていることと思います。
さて、泥汚れ洗濯についてみていきましょう。
泥汚れの洗濯といったら、予洗いが前提、というか
つけおき洗いが定番ではありますが、つけおきって
ただ洗剤液にユニフォームやズボン、衣類を浸けて置くだけ、ではないんです。
実は、“どのように浸かっているのか?”ということが重要です。
野球やサッカーでつく泥汚れが激しいと、全体的にユニフォームやズボンは
汗が染み渡っていたり、泥が至る所についています。
そのため、しっかりつけおきがされていないと、
汚れが落ちきれずに残ってしまう場合があります。
以下をみてみてください。
こちらはつけおきのシーンですね。よくみてみると、洗剤液から
靴下の一部が飛び出ているのがわかります。
この洗剤液から飛び出ている箇所は、つけおき効果(洗剤液を生地にしみ込ませ、汚れを外に押し出す効果)が得られません。
そのためこのままの状態でつけおき後揉み洗いしても、
“しっかりとつけおきされている部分” と “外に飛び出してしまっている部分”とでは、
汚れ落ちに違い(見え方によってはムラのような状態)が出てきます。
※過去お客様からのお問い合わせでも上記のケースはよくありました。
なぜこのような状態になってしまうのかというと、
水面にユニフォームや靴下が洗剤液に浮いてしまうためです。
それってどうしようもないのでは?
と思われがちなのですが、完全につけおきできる方法はあるんです!
しかも結構身近なもので。
一つ、簡単な方法を紹介します。
用意するのは、1リットルのペットボトルを2本です。
そこに水道水を入れて、つけおきしているユニフォームの上におきます。
これだけです。
つまり、“重し”をする、ですね。
単純かと思われるのですが、重しをすることによって、
全体を洗剤液につけることができるようになるため、
先ほどお伝えした汚れのムラがなくなります。
暑い時期や、雨上がりの練習後のユニフォーム、ズボンなんかを
しっかり洗うには効果的な方法ですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
重しを使っても、微妙に脇から衣類がハミでてしまうっ!
という方にもう一つ素敵なアイテムがあります。
それは、「ザル」です。
いえ、猿(サル)ではなく、ザルです。
ただのザルをどう使うのか?
それは、つけおきの際、浮き上がってくる衣類の上におき、
ザルの中に500mlのペットボトルを2本入れておく、というもの。
どういった効果があるのか?
それは、
これ。
こちらは通常時の つけおきの写真になります。
わかりますでしょうか。
そう、つけおきの時、洗剤液から衣類が何も出ていない状態です。
水面からユニフォームやズボン、靴下の端っこを外にださにことで、
つけおき部分と、そうでない部分の洗剤液の浸透度を均一にすることができるのです。
そのため、ムラなく汚れを落とすことが可能になります。
注意点としては、あまり多くの衣類を洗剤液につけようとすると、
わずかな脇から衣類がはみ出てくる場合があります。
そんな時は、そのはみ出た部分を内側にしまってあげることで、満遍なく全体をつけおきすることができます。
つけおき洗濯で大事な点は、つけおき後、ひどく汚れている箇所をピンポイントで揉み洗い、こすり洗いすることです。
その前処理としてしっかり生地に洗剤液を行き渡らせておくことはとても重要なことです。
さて、次に泥汚れ洗濯でムラが発生してしまうケースをみていきましょう。
洗剤液が泥汚れで真っ黒になると、
「いやー、たくさん汚れが出てきて、キレイになっていくね!」
と思う方が多いかと思います。
その通りです。
洗剤液が黒くなるということは、それだけ衣類から汚れが出ている証拠なので、
泥汚れのつけおき洗いの一つの目安でもあります。
しかし、真っ黒な状態というのは、裏を返せば洗剤液に溶け出す汚れの量が100%を超えているかもしれないのです。つまり、どれだけつけおき後揉み洗いをしても、洗剤液が真っ黒の状態(もう衣類の汚れが洗剤液に出ていかない状態)だとキレイになるものもキレイにならない、ということです。
さらに困ったことに、真っ黒の洗剤液の状態で洗い続けると、
汚れが生地に戻ってしまうことがあります。これを逆汚染といいます。
ユニフォームやズボンなんかで白色の衣類だと、よけいにこれが目立ってきます。
そこで汚れが落ちないからといってやってしまいがちなのが、
つけおきの際の洗剤量を“増やす”ことです。
しかし、洗剤の量を増やしたとしても、衣類から洗剤液へ汚れが出ていく量は変わらないため、洗剤の減りだけ加速するのでもったいないのです。
では、どうすればいいのか?というと、
洗剤液を変える、です。
すると、またキレイな洗剤液に、生地に残った汚れが溶け出ていきます。
特に泥汚れや時間が立ってしまった汚れ、汗、皮脂汚れが衣類全体についてしまっていると、何回か洗剤液を変えた方が、その度にちゃんと汚れが落ちていっているのだと、目視でわかります。
一つ、気になることがあります。何回も洗剤液を交換していくと、
使用回数だけ増えてスグに洗剤がなくなってしまってもったいない、
泥汚れ洗剤は専用洗剤だからお値段高いのに!
と思ってしまいますよね。確かに、通常洗剤に比べたら泥汚れの専用洗剤は高いです。しかし、明らかにユニフォームや衣類をみて、
「汚れが出てきそうだな」
という場合は、最初に洗剤液を作る際、通常の2〜3分の1くらいの洗剤量で洗剤液を作るのがオススメです。少ない量でも十分に汚れは出てくるからです。
ぜひ日々の泥汚れ洗濯にお役立ちいただきましたら幸いです。