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ワイシャツや作業服につくエリの黄ばみ、黒ずみを取る方法

季節に関係なく、ワイシャツや作業服で汚れやすい場所、それは「エリ」や「ソデ」部分です。衣類は、肌と触れる頻度が多い場所に汚れやシミができやすいです。

首元は特に汗をかきやすい場所なので、汚れがついてそのままにしておくと、黄ばみや黒ずみの原因となります。

毎日お仕事で忙しい中、汚れたら洗濯する、というのは難しいかもしれません。私のお客様の中にも、「毎日作業着を着ていますが、洗っているヒマがないので、週に1、2回まとめて洗っています。」という方がいます。

こちらは油まみれになった作業服

しかし、洗っても洗っても汚れは落ちずに、気が付くと取り返しがつかないくらい汚れがついてしまっているのです。

上記の作業服の内側のエリの部分(かなり汗、皮脂汚れで黄ばんでしまっています)

今回、こういった黄ばみを落としていくために、どのような手順で汚れを落としていくのか、紹介していきますね。

エリについた汚れの種類を知ること。

ワイシャツ、作業服のエリやソデにつく黄ばみや黒ずみの正体って、実は人の皮脂汚れがほとんどです。皮脂汚れってあんまりイメージわかないかと思いますが、キレイな鏡に手のひらをぺたーっとつけると、手の後(指紋とか)付きますよね。それが皮脂汚れです。

そして皮脂汚れは通常洗濯では落ちにくいです。
※通常洗濯とは洗濯機に洗剤入れて自動で洗濯することです

そして、洗濯をして落ちないからと言って汚れをそのままにして、また汚れが付いた状態になって洗濯を繰り返すと、蓄積汚れとなってさらに落ちない、ガンコ汚れになっていきます。

さらに、時間経過することによって、汚れが繊維の奥に入り込んでしまったり、酸化して汚れの成分が変化してしまう可能性があります。

ですので、黄ばみ、黒ずみを落とそう!と決めた際は徹底的に汚れを落とすことが大切です。

今回はエリの黄ばみ、黒ずみをクローズアップしていますが、表面に作汚れに関しては、別の汚れになりますので、これまた洗濯方法が異なります。後ほど紹介しますね。

さてまず、一番のポイントは、洗剤液を作るのですが、40℃くらいで洗剤を混ぜるのがベストです。

これは、熱すぎてもダメですし、冷たい水でもいけません。よく洗剤液の温度を油汚れだからと言ってティファールのポットでグツグツ煮込んだ熱湯を使う方もいらっしゃいます。

確かに、油は40度~60度くらいだと落としやすいですが、熱湯は生地を傷めますし、作業服の撥水、撥油効果、ワイシャツ生地の形状記憶などの効果が悪くなってしまいます。

逆に冷たい温度ですと、洗剤の洗浄効果そのものの効果を発揮できなくなるため、オススメしていません。

私自身はお風呂にお湯をためてそれを使っていますが、これでまず表面的な皮脂汚れや油汚れなんかはきれいに取ることができます。

ポイント
洗剤液に使用する水は温度を40度くらいにする

そして肝心な「洗剤」ですが、実は洗濯洗剤ですと落としづらい皮脂汚れですが、早期のシミ汚れ、黄ばみであれば、家のあるものを使うと落としやすくなります。それは、「食器洗い用中性洗剤」です。

食べこぼしや、汚れてすぐに処理するにはもってこいの台所用中性洗剤ですが、これがエリやソデの黄ばみにも効果的です。それでは洗い方を見ていきましょう。

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段階別ワイシャツのエリ、ソデのシミを取る方法

<エリソデの黄ばみ第一段階の洗濯>

【1】洗剤を少量、シミの部分に付けます。

【2】先ほど紹介した、40℃くらいのお湯を用意して、シミが出来ている部分に湿らせます。

【3】シミの部分を軽くこすり洗い、つまみ洗いをします。

【4】ある程度シミが薄くなってきたら、先ほどのお湯ですすぎます。

上記である程度汚れが落とせた場合、そのまますすいだ後、通常洗濯、またはそのまま脱水してかまいません。

上記の方法でまだまだ汚れが残っている場合、以下のステップに移行してください。

<エリソデの黄ばみ第二段階の洗濯>

【1】上記第一段階のステップの【3】のこすり洗いで、なかなかシミ、汚れが落ちない場合、❝浸け置き”をします。

【2】浸け置きをするお湯の温度は40度くらいにする。

【3】洗剤は酸素系漂白剤の粉末洗剤を使用すること。(液体もありますが、洗浄効果が粉末の方が高いため。

【4】シミや汚れの部分を中心に、洗剤液を染み込ませ、1時間~半日ほど浸け置きする。

しっかり洗剤液を染み込ませるのがコツです

【5】浸け置き後、シミや汚れのひどい部分をつまみ洗いする。

【6】ある程度シミが薄くなってきたら、そのまますすいだ後、通常洗濯、またはそのまま脱水します。

先ほどと同様に、汚れに動きが無い場合、次の以下のステップを実践してみてください。

<エリソデの黄ばみ第三段階の洗濯>

【1】上記の第二段階のステップで汚れが落ちない場合、再度洗剤液を作ります。

【2】シミ、黄ばみの部分を重点に再度浸け置き洗いを行います。

【3】汚れが生地の奥まで入っているため、半日から1日ほど浸け置きします。

【4】浸け置き後、汚れた部分を擦り洗いを行います。

【5】この作業を❝繰り返し行うこと”によって、生地の奥に入り込んだ汚れを徐々に落とすことができます。基本的には時間経過してしまった汚れは繊維の奥に染み込んでしまっている汚れのため、洗剤成分の力をうまく活用することで、<汚れをはがしやすく>なります。

このように書くと、たくさんの手順があって大変そう、と感じる方もいらっしゃいますが、実際は、こすり洗いや、もみ洗いくらいに1回につき数分かかる程度なので、実働時間はそこまでかかりません。

汗ジミや黄ばみは、時間経過とともに頑固な汚れとなり、繊維の奥に汚れが染み込んでいきます。上記ステップを行うことによって、汚れは落としていけますので、ぜひトライしてみてください。

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