つけ置き洗い、最近やってますか?
「汚れた時にやってます」「シミができた時につけ置きします」「泥に汚れてしまった時に…」「つけおきよりゴシゴシ洗いに専念してます」などなどいろんな方がつけ置きにトライしているかと思います。
つけ置き洗いは、洗濯機で洗えないようなデリケートなおしゃれ着の洗濯だったり、またはしつこい汚れに効果的で、泥で汚れた、汗臭くなってきたという衣類には適した洗濯方法ですが、誤ったつけ置き方法をすると、返って逆効果の場合もあります。今回、メリット、デメリット、注意点などをご紹介していこうと思います。
目次
そもそもどんな時につけ置き洗いをするかというと、やはり多くはシミだったり食べこぼし、ガンコ汚れを落とすのに、つけ置き洗いをします。例えば、ワイシャツの黄ばみ、くろずみだったり、汗臭いTシャツや靴下なども挙げられます。
生地を傷めずに汚れを落とすことができる
繊維の奥から汚れをうき立たせるため、よりニオイ汚れにも効果的
ワイシャツ、ブラウスなど洗濯機で洗えない素材も洗える
つけ置き時間が長すぎると色落ちしたりする
素材によっては生地が傷んだり、再汚染したりする
つけ置き後、すぐにすすぎ、脱水をしないと、ニオイや雑菌、カビの繁殖の原因となる
上記のように、つけ置き洗いをしてるのを忘れて放置しておくのはリスクがあります。あらかじめ時間を決めてつけ置きをして、終わったらすぐに処理する必要があるということですね。
まず第一にチェックすべきは「洗濯表示」です。ここに、「手洗い不可マーク」や「桶にバツが書かれたもの」は、避けた方が良いです。
ウール100%、リネン、カシミヤ、レーヨンなどの生地は絡みやすく縮みやすい、またシワにもなりやすいため、手洗い非推奨となります。
キュプラ、レーヨン、アセテート、麻といったシワがつくと生地の特性上なかなか戻りにくい性質になります。
染料が濃いもの、革、麻、シルクといった繊維生地は、色が落ちやすいため、手洗いそのものに適していません。
上記のタイプのものだと、失敗すると取り返しがつかない場合があるため、クリーニング店でドライクリーニングしてもらったほうが無難なケースがあります。
洗濯タグ以外もチェック
プリントや接着で縫製されている衣類は、つけ置きすることで劣化する場合があるため、なるべく短時間(3分~5分程度)でのつけ置きがおすすめです。
つけ置き洗いのやり方は、洗濯機とバケツの2つに分けてお伝えしましたが、直接洗濯機でつけ置き洗いする方法からお伝えして行きます。
また、縦型とドラム式ではやり方が若干異なってきます。
【step1】
洗濯機にぬるま湯(40度くらい)を入れます。水量はつけ置きする衣類がしっかり埋まるくらいの量が良いです。水よりぬるま湯の方が洗浄効果が高いですが、お風呂の残り湯はあまりオススメしていません。皮脂汚れが多い場合は、洗浄効果が変わってくるためです。
【step2】
使用する洗剤に書かれた規定量を守って洗剤を入れて、よく溶かします。
【step3】
つけ置き洗いコースがある場合は、そのコースのボタンを押せば、つけ置きからすすぎ、脱水までしてくれます。もしコースがなければ、通常コースで3分ほど回した後、30〜1時間ストップしてそのままにします。その後、再スタートすればOKです。
【step1】
ドラム式の洗濯機にぬるま湯を張るには、洗濯機のフタからこぼれない程度に入れます。
【step2】
洗剤を入れ、よく溶かします。規定量は必ず守るようにしましょう。
【step3】
このあとつけ置きをしていきますが、ドラム式は衣類を持ち上げて落とし、叩き洗いする節水仕様となっているため、構造上衣類が全部浸からない状態になります。そのため、つけ置きして15分くらいたったら一度洗濯で3分ほど動かして、再度15分くらいとめる、というやり方が効果的です。
【step4】
つけおき後はそのまま通常洗濯をしてすすぎ、脱水を行っていただければOKです。
手洗いでつけおきする場合は以下が必要になります。
洗濯洗剤
洗面器、バケツ、洗面台など
炊事用手袋(手荒れが気になる人)
【step1】
バケツにぬるま湯(40度くらい)をはり、そこに洗濯洗剤を溶かしていきます。※洗剤の溶け残りが無いように
【step2】
衣類を入れて、洗剤液がしみこむように、もみこみます。特に汚れが目立つ部分、皮脂汚れがついていそうな部分(ワキ、首、手首、など)はしっかりつけ置くようにします。
【step3】
15分~30分ほどつけ置きします。つけおきの際、なるべく全体が浸かるように、重石をのせておいてもよいです。
【step4】
つけおき後、汚れやシミなどを目視でチェックし、汚れが残っている部分をこすり洗いやもみ洗いをして汚れを落としていきます。もしつけおき後の洗剤液の汚れがあまりに濃かったりした場合、再度洗剤液を交換してつけおき洗いしたほうが良いです。
つけ置きする際の注意点として、以下でまとめておきます。
洗濯表示をチェックすること。
先ほども伝えましたが、洗濯表示で手洗い禁止マークがあったり、色落ちについて注意書きがあるものに関してそのままつけおきをすると、縮みや色落ちの原因になったりするので注意してみるようにしましょう。
つけ置きは15~30分、ガンコ汚れの場合は1時間にすること。
デリケートな衣類の場合、長くつけ置きしすぎると、衣類を傷める原因にもなり、色落ちの危険性もあるためです。また、汚れが濃い場合も、長時間つけ置きすると洗剤液に出た汚れが、衣類に戻ってしまう逆汚染がおきたりします。
もちろん、泥汚れといったガンコ汚れは、なかなか汚れが落ちないため、長時間つけ置きする方法もありますが、洗剤液が真っ黒の状態で行うことはオススメしません。
洗剤の入れすぎに注意する
汚れが落ちそうだからと言って、洗剤液を多めに入れてしまうのはオススメしません。洗剤を多く入れすぎたとしても、洗浄力が上がるわけではないため、適量を入れるようにしましょう。
汚れがあるからといってゴシゴシ洗いすぎない
ただ汚れた部分をゴシゴシ洗っても、汚れが落ちないばかりか、生地そのものにダメージを与えたりする場合があります。もし部分的に汚れを落としたい場合は、繊維の流れに沿って、毛先の柔らかい歯ブラシなどで、軽くこすり洗いするとよいです。
重曹って何に効果があるの?と思われますが、重曹は様々な家庭の場面で使用することができますよね。つけ置きでは皮脂汚れ、消臭効果、血液汚れなどにも効果的です。重曹はデリケート素材でも安心して使えるため、シルクやウールのつけおきにも効果的です。
クエン酸は汚れ落としというよりも、衣類の風合いを良くしたりする柔軟剤のような効果があります。また、消臭、除菌効果などもあります。
よく衣類に洗剤の香りと、柔軟剤の香りが混じったような香りがすることが無いでしょうか。どちらかというと良いとは言い難い香りも、このクエン酸を混ぜて洗剤液を作ることで除去してくれます。
汚れがひどい衣類、靴下などには、液体よりも粉末洗剤のほうが洗浄効果が上がります。また、洗剤によっては汚れだけでなく、汗ジミ、ニオイも取ってくれるタイプのものもあるため、しっかり汚れを落としていきたい、という場合は、粉末洗剤のタイプを選ぶとよいです。
デメリットとするならば、溶け残りしやすい洗剤もあるため、衣類を入れる前にしっかり洗剤が溶けた状態にする必要があります。洗剤残りは、シミやニオイの原因になります。
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Q.つけ置き洗いする際は手袋をしたほうが良いでしょうか
A.手荒れが気になる方は、炊事用手袋や、ビニールの手袋を着用して洗濯したほうが良いです。手にやさしいタイプの洗剤であっても水に手を長時間つけていると手荒れする人は手荒れするので、気になる人はつけたほうが良いですね。
Q.つけおきでワインの染みは落ちますか?
A.ワインの染みや染料などは、つけ置きで落とし切ることは難しいと考えたほうが良いです。つけ置き洗いして部分的にこすり洗いをすることで、多少は薄くなったりしますが、生地そのものにしみこむためとることが困難な場合が多いです
Q.汗臭いシーツを洗いたいのですが、ダニも心配なので熱湯でつけおきはよいでしょうか。
A.熱湯で洗濯すると、確かにダニは処理できると思いますが、もし洗濯機で熱湯を使った場合は、プラスチック素材に負担がかかるため、熱湯は不向きです。また手洗いの際も、熱湯はもみ洗い出来ないため、冷めるのを待たなければなりません。
温度が高いほうが洗浄効果が上がりますが、45度以上だとさほど洗浄力は変わらないのと、生地に負担を考えるとぬるま湯(40度くらい)がベストです。
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